川北英隆のブログ

不思議な天気予報

最近の天気予報は不思議だ。天気予報に対する一般の反応も不思議だ。
気象庁は、晴れか、曇りか、雨かだけを伝えるようになり、その天気予報の理由を解説しないようになった。天気図を読める人口が減少しているのではないだろうか。また、雲行きを見て天気を判断することもなくなっているだろう。昨日のブログで書いたように山が近くに見えると、天気の悪くなる確率が高い。今日の天気は予報に反してすっきりしなかったが、山の見え具合がそれを暗示していたように思える。
同じ流れだが、先週の金曜日の夜遅く、東京でコンビニに入ると、傘を買い求める客が何人かいた。店頭にはビニール傘が何本も鎮座している。携帯があれば、その日の夕方以降に雨の降る確率が非常に高いことはすぐにわかったはずだ。それなのに、傘を持っていないのは、天気予報を知らなかったに等しい。聖徳太子のように携帯を胸にかざして傍若無人に道路やプラットホームを歩いているのに、何を見ているのだろうか。空と雲行きを見ていないことは確実だが、携帯でも肝心のことを見ていないようだ。

2009/04/27


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