川北英隆のブログ

京都大学の入学式

今日は入学式だった。用事で校内を歩いていると、ネクタイを締めて濃紺もしくは黒い背広を着た男子学生、黒いスーツを着た女子学生が目立った。いつから、入社式と同じような服装の入学式が流行るようになったのだろうか。
自分自身を振り返ると、入学式には出た記憶がある。ただし、周りがどんな服装だったのか、自分自身が何を着ていたのかは覚えていない。背広なんか持っていなかったのは確かである。
卒業式には出なかった。後で卒業証書が郵送されてきたように記憶している。学位の授与式にも出なかった。後で学位証書(学位記と呼ぶらしい)が事務室の掛長から手渡された。そんなものだと思う。不謹慎かもしれないが、入学式、卒業式などは、一里塚でしかない。そこに腰かけて、弁当を広げてみるグッド・チャンス程度であろう。
そもそも、入学式と入社式とは、ある意味で異質である。入学すれば自分で学費を払う。一方、入社すれば会社から給与がもらえる。大学生活は自分の金で送るのであるから、自由であるはずであり、会社生活とは別物である。入社式での社長の訓示は、極論すれば命令である。大学の学長の挨拶はスタートの合図でしかない。だから、自分でスタートを切る自信があるのなら、出席する必要もない。そのくらいの自立心を持ってもらいたいものだ。もっとも、入学式と同時に大学生活の手続き書やそのための書類も渡されるから、出席しないと躓いてしまうのだが。

2009/04/07


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