NHKのニュース風の表現をすると、歳とともに記憶容量が急速に落ちているが、年とともに記憶容量が飛躍的にアップしている。
20年前、ニッセイ基礎研究所に出向し、データベースの設計を一からやった。監督する立場だったので実際の作業に携わることはなかったが、参考のために何回か既存の研究所やデータ提供機関を訪問し、新しいデータベースの基本設計の議論に加わった。その時に訪問した機関から教えてもらったことで、今でも思い出すのは、データを蓄積するための記憶装置の容量は10ギガ程度で十分だろうというものだ。設計が終わり、設備投資する段階になって、記憶装置の価格が高かったので(時代はバブルの頂点近くにあったにもかかわらず)、確か5ギガ位を初期投資し、その後、データが蓄積する度に追加投資していった。当時は1メガのフロッピーディスクでパソコンのデータを持ち運びしていた時代である。
現在、使っているカメラがデジタルなので、1週間程度の旅行であれば、昨年までは20ギガ程度のメモリーカードを持参していた。昨年、カメラを買い替えたら、CCDの画素数が一段と大きくなったので、50ギガ程度のメモリーカードを持参しないと少し不安である。旅行の終りになってメモリー不足の恐怖からシャッターチャンスを生かせない経験が複数回あるからだ。そもそも、写真1枚で20メガ程度のメモリーを消費する。ファイル形式をRAWにしているからだが。20年前に比べると贅沢な時代になった。
2009/05/03