今日と明日、年に一回開催される日本ファイナンス学会の大会が表参道の青山学院大学で開催された。学会って何、大会の意味ってあるの、という疑問に少しだけ答えておきたい。
学会の規約や設立の手続きはともかく、その趣旨は、同じ研究領域に関心のある者が集まり、意見交換することにある。だから、学会の規約というか目的に賛同した同好の者が参加することになる。もちろん同好者がバラバラに集まってもいいわけだが、仲良しクラブになったのでは遠慮が生じ、意見交換の意義に乏しくなるし、そもそもいつでも会えてしまえる。そこで、初対面の者も集まれる開かれた組織として、学会が設立される。その大々的な意見交換の場が大会である。
もちろん、完全に見ず知らずであれば、日本人の特性としてかえって遠慮がちになるかもしれない。また、個々に意見交換する方が効率的な側面もある。ということで、学会の大会の後は懇親会がつきものだ。
今回の大会の内容は日本ファイナンス学会のホームページを参照してもらうとして、懇親会の雰囲気だけを伝えておきたい。懇親会は立食形式である。適当に会場を歩きまわり、久しぶりに会う会員と近況を紹介したり、研究テーマ以外(もちろん研究テーマでもいいのだが、立ち話でというわけにもいかないテーマが多いので、大抵はそれ以外)の情報交換を行ったり、初対面の方の紹介を受けたりということになる。今日は2時間程度で15人位と話しただろうか。要するに、学会の懇親会といっても、一般企業が主催するパーティーと大差はない。テーマが金やゴルフではなく、人間的だが、もう少し現金ベースから離れているのが特色だろう。
2009/05/09