今となっては昨日、インフルエンザ騒ぎの中、新幹線で東京を日帰りした。ウィルスも新幹線で旅をしている可能性がある。それはともかく、車窓はすっかり初夏だった。
田植えが最盛期だ。すでに終わった田圃と、代掻きしている田圃が混じっている。そんな田圃でシラサギがカエルかドジョウかはわからないが、餌をついばんでいる。
名古屋を過ぎるとアルプスが見える。北アルプスは気づかなかった。浜松を過ぎて南アルプスが見えた。少し空が霞んでいたので、山の姿はクリアではなかったが、まだ白い。その姿が前衛の山の上に、雲のように続いている。
富士川を渡り終わると南アルプスは見えなくなる。その代わりに富士山が大きかった。南側は2000メートル付近まで雪が残っていた。北側には雪が少ない。最近、雪が降ったから、このような残り方になったのだろうか。少し不思議だった。
メインテーマよりもインフルエンザの話で盛り上がった会合を終え、追い払われるように(というのはウソだが)、京都に戻った。帰り、水の張られた田圃に家や道路の電燈が映っていた。最初は川か池かがあるのかと思ってしまう。そう、この季節特有の光景である。稲が育ってしまうと見られなくなる。
2009/05/19