最近、遠くに出かけるのがいささか億劫になっている。時間がないせいかもしれない。そんなこの頃、重宝していると山歩きのトレーニング方法がある。
適当な山を見つけ、一日のうちに複数回登る方法である。これをやったのが、東京では高尾山、京都では大文字山である。高尾山も大文字山も、登山口からの標高差がほぼ400メートルある。それを5回往復すれば、高度差2000メートルの山を上下したことに匹敵する。これだけ歩ければ完璧に近い。
昨年、高尾山に登ったときにそれに気づき、実行したが、日没までに4往復できただけだった。もう1往復したかったが、そうすると登っている途中で日が暮れるため、4往復目で京王線の駅に戻った。そのリベンジではないが、すぐ後、大文字山を銀閣寺から蹴上まで5往復した。朝早くに家を出たので、かなり早く家に帰れた。
先日、6月の初め、大文字山を3往復した。その週に登る予定の山があったので3往復ですませた。毎回感じるのだが、一日のうちでも、往復する度に山の印象が異なる。太陽の角度が違うので、山道の印象が変化していく。また、昼頃には人の数が多くなるが、その時間帯から外れれば外れるほど、人が少なくなる。これらが歩いた印象に大きく影響する。つまり、同じ日に同じコースの往復とはいえ、決して退屈ではないので、体力作りにはお勧めである。
2009/06/21