今日は七夕、その七夕の日になると思うことは、なぜ今日が七夕なのかという疑問である。梅雨の七夕は主役の二人はもちろん、子供たちにも可哀想だからだ。
夕涼みがてら天の川を見上げる機会に恵まれた、そんな夏にふさわしい行事が七夕だと思う。ましてや真夏は晴天の日が多いから、星が綺麗である。
高校生のときの夏休みに入った直後、大台ケ原の宿舎付近の広場に寝そべって、1時間近く星空を見上げていたことがあった。天の川が本当に川のようだったし、流れ星もたくさん見られた。
そんな夏の、七が重なる日の行事が七夕だから、星が見えなければ意味がない。なのに、何故、梅雨の最中の七月七日なのか。周知のように新暦というか太陽暦を使うから七月七日が梅雨にぶつかる。旧暦を使えば梅雨は明けている。七夕くらいハ、旧暦を使う風習を残してもいいと思うのだが。実際、旧暦で七夕を行う地域もある。
年に一度の再会を楽しみにしている織女が(現在風に言うと織姫が)、雨のせいで想う相手に会えないというのは、いかにも薄情である。子供にとっても、星を観察できるまたとない機会を減らしている。七夕くらいは新暦ではなく、弾力的にやっていい。テレビをはじめとするマミコミも、そのくらいの知恵を回してよさそうだ。
今日の京都は曇天だった。
2009/07/07