大学の定例の仕事がほぼ一段落し、今年の課題に取りかかれるようになった。課題とは、長期株式投資に関する研究論文を何本かまとめ、最近お世話になっている中央経済社から出版することである。
昨年度の大学院のゼミで学生にチームを作ってもらい、長期投資の観点から業種の分析をしてもらった。また、CSRやガバナンスの観点から投資をすることが投資収益率を向上させるのかどうかを分析するために、データを提供してもらったり、実際にガバナンスの観点から投資しているアセットマネジメント会社の代表者に原稿を書いてもらったりしている。その他にも、長期投資に関する分析結果が原稿として集まっている。これらを完成原稿に仕上げ、できれば今年中に上梓する予定である。逆算すると、来月初旬に完成原稿を出版社に上げることが望ましい。
そのため、先週末から今日にかけ、もらっていた原稿の整理を行い、その結果に基づいて原稿の修正依頼をしていた。修正依頼が一通り終わったから、後はその修正を待つだけ・・・というのなら完璧だが、残念なことに自分自身の原稿が仕上がっていない。「はじめに」も書かなければならない。
その昔、通産省に派遣されていた時、派遣先の課長の編著で、出版のための原稿を書いたことがある。かなり手直しが入って原稿が返ってきた。でも、本が完成したとき、その課長はあまり満足でない様子だった。自分自身ですべてを書くのは大変な作業である。取りまとめる方が楽だ。しかし、満足度というか、割り切れるというか、その度合いは自分自身ですべてを書くのに勝るものはない。
いずれにしても、そんな悠長なことを言う暇はない。時ここに至っては、自分自身の原稿を仕上げることが先決である。
2009/07/26