川北英隆のブログ

期末試験の日

東京から戻り、夕方、他大学での非常勤講師の講義があった。といっても、期末試験である。講義は、例年になく少人数の受講者数だったが、今日の試験には予想外の受験者がいたりして、興味深かった。
試験の当日に採点を行うはずがない。だから、どのような結果だったのか、把握できていない。しかし、いつもながらのことだが、期末試験が終わる度に気が抜けていく。とくに今日は、そうだった。
夕方にスコールがあり(本当に最近の京都の雨は熱帯並みである)、一気に気温が下がったようで、試験を終えて構内を歩いていると、大きな木から虫の音が聞こえてくる。在来種ではなく、多分、外来種の虫だろうが、それでも秋が近づいているようだった。依然として梅雨が明けていないのだが、今日の大気の雰囲気は季節の変化を感じさせた。だから、よけいに気が抜けたのだろう。
期末試験の受験者のうち、毎回講義に出席していたのは4回生である。金融機関への就職が決まっていると言っていたのもいた。彼らに幸あれと願うものの、採点はまだだから、少し複雑な心境にある。

2009/07/28


トップへ戻る