朝一番に近い新幹線で東京に行き、日帰りした。お盆のためか、臨時の列車を使ったためか、いつになく空いていた。そんな日の仕事の褒美だったのだろう、御嶽山が素晴らしかった。
米原を過ぎて名古屋が近づくと北アルプス方面が見えてくる。冬は特に注意が必要なので、目を凝らしているが、今日は夏の一日、ぼんやりと景色を眺めるだけだった。そんな時に御嶽山が目に飛び込んできたので、びっくりした。遠くの山がくっきりと見えるのは、夏としては珍しい。
御嶽山は名古屋から近いこともあり、非常に大きい。それでいて、ごつごつした力強い雰囲気がある。やはり名山である。
今日は残念ながら、それより北は低い雲がかかっていた。冬に真っ白に見える北アルプスの姿は隠れていた。低い雲の下に連なっていた山影は北アルプスの山麓かもしれないが、よく分からなかった。
帰りも同じような空と空気だった。しかし、御嶽山の姿はなかった。その代わりに、反対側の座席(三人掛けの側)には鈴鹿の山並みと、それに掛かった低い雲が夕日に輝いていた。
昨日、13日は台風崩れの低気圧が通過し、寒冷前線が南下したのだろう。今日は朝から秋の雰囲気だった。今は夜の11時だが、窓を開けていると涼しい北の風が通る。今年の京都の本当の夏は祇園祭の本番頃だけ、その後は梅雨に戻って、いきなり秋の雰囲気である。
2009/08/14