今日はお盆。明日は送り火である。東京から友人が来ていたので、近くの町屋で食事をし、帰ってから東山方面を見てみた。清水寺がライトアップされ、大谷祖廟にも灯りが見えた。
お盆のためか、京都の街には観光客の割合が増している。歩いてみると、いつもの土曜日とは異なった、街を歩き慣れていないというか、まさに地図を片手の通行者が目立つ。東山も賑わったことだろう。
清水寺は機会がある度にライトアップされるので、見慣れた光景である。昨日に続き今日も比較的涼しい一日、気持ちが良かったのでベランダに出て、その清水寺を眺めてみた。遠目にも五重塔が赤く見える。また、強く白い光が夜空を照らしている。
その北隣には昼間、東山を切り崩した大谷祖廟が見えるが、普段の夜は暗く、何があるのか分からない。しかし、今日ばかりは通路に小さな電灯か蝋燭が灯されているのだろう、「卯」のような文字型に近い模様が浮かび出ていた。彼岸には同じ灯りがともされるのかどうか、一度確認してみる値打ちがありそうだ。
そのうち10時になり、高島屋のビアホールにいつものように蛍の光がながれ、大谷祖廟の灯りも消えた。明日の送り火を前に、酔客と一緒に、ご先祖様も一夜の帰路についたのだろうか。
2009/08/15