このブログに定期的にアクセスしてもらっている方(少なくとも複数名いる)は気づかれていると思うが、ブログには犬が主役として登場しない。「ネズミまで登場したのに、どうしたんや」というわけだが、理由がある。
犬は嫌いではないのだが、苦手である。小さい頃の最初の記憶にある動物は犬である。わが家で飼っていた。その記憶には深い理由がある。このことはいつか書くとして、他には、犬にあまりいい記憶がない。
小学生の頃、まだ犬は苦手ではなく、猫と同じように接していた。友達の家が犬を飼っていて、ほぼ毎日遊びに行き、頭を撫でていた、それなのに、ある日、いつものように頭を撫でようとしたら、急に噛みつかれた。中指か薬指かに怪我をしたと覚えている。それ以来、犬が苦手になった。いつ、噛まれるかもしれないのだから。
今も、山に登って気になるのが犬である。ある時、5匹程度の大型犬に囲まれたことがある。相手は猟犬の類だった。喧嘩しても大怪我をしそうだったので、犬達から静かに離れ、ルートを変更した。これは特別として、山道で、一対一で犬と対面したことは何回もある。小型犬ではなく、やはり猟犬である。ドーベルマンではないので、喧嘩をするといつでも蹴り飛ばせそうだったが、やはり躊躇する。この経験から、なるべく山には武器(ストック)を持参するようにしている。武器があれば圧倒的に勝てそうだから。
そうそう、先週の八ヶ岳の知人の山荘にはコーギーがいた。というか、コーギーがいることを承知で訪問した。大型の猫程度の犬は、今では大丈夫である。しかも、そのコーギーはきわめて人懐っこかった。でも、猫よりもはるかに大きな口には、やはり心の片隅に少しばかり恐怖が走る。犬さん(アーちゃん)、ごめんね。
2009/08/24