インドネシアのロンボク島、リンジャニ山に登った。標高3726メートルの活火山である。赤道に近いために雪はなく、歩いて登れる。いろいろと面白い出来事があったので、何回かに分けて報告したい。
インドネシアには3000メートル以上の山がいくつも連なっている。インドネシアで一番高いのはニューギニア島西部のジャヤ峰5030メートル(現在では4800メートル台とされており、Peak Wareのページでは4884メートル)であり、同じニューギニア島西部には4000メートル前後の山がいくつかある。
このインドネシア領であるニューギニア島西部を除くと、3000メートル以上の山は、セラム島、1ロンボク島1、バリ島1、スラウェシ島4、スマトラ島10、ジャワ島12、合計29山になる(若松林治『インドネシアの山登り』(のんぶる舎、1997)に記載されている山を数えた)。この中でリンジャニ山は、スマトラ島のクリンチ山3805メートルに次いで二番目に高い。もっとも、インドネシアの測量がどこまで当てになるのかは不明であり、たとえばロンリー・プラネットにはリンジャニ山をインドネシア(ニューギニア島西部を除いたアジアに属するインドネシア)の最高峰としている。
ロンボク島に行くには、まずバリ島のデンパサールに飛ぶ。成田、関空から直行便がある。ここからロンボク島西海岸のマタラムに飛べる。同じロンボク島西海岸のスンギギにはフェリーで、またスンギギの北にあるバンサルには高速艇で行ける。スンギギ付近は海が美しく、リゾートとして名前が売れているらしい。
宿泊施設が整っているのは、このスンギギ近辺なので、普通はここに宿泊し、翌日に自動車でリンジャニ山の登山口を目指すことになる。宿泊の質を厭わないのなら、登山口に近い村にも泊まれるようだ。今回はデンパサールに一泊、翌日に高速艇でロンボクに入り、スンギギで一泊した。
2009/09/22