温暖化ガスの削減
本日の日経夕刊のトップに、温暖化ガスに関して、鳩山氏「90年比25％削減」とあった。2020年までの日本の目標として、国連で表明するという。具体的な道筋が示されていないものの、方向として正しいと思う。
この鳩山氏の案に対して「産業界の反発必死」との解説があった。当然だろう。とはいえ、日本が世界的に優位に立っている技術は大気や水の汚染対応技術である。その技術に磨きをかけ、地球環境対策に貢献できるのなら、それは望ましいことだ。政府が大胆に行動することで、産業界に活が入り、また新たな企業が世界の場で活躍するようになれば、経済面で暗かった日本に光明が差すだろう。日本の産業界は守旧的な色彩が濃いから、気にしていたのでは話が前に進まない。
とはいえ、民主党として、温暖化ガスの削減の道筋をどのように描くのか。これが大きな問題となる。まずは、高速道路の無料化構想と矛盾がないのかどうかである。また、発電等のエネルギー構想をどうするのか、10年後の産業構造をどのように描くのか、綿密な企画の裏付けが求められる。
25％削減と大きく出たものの、単に言うだけなら誰でもできる。これからが組織としての民主党の正念場である。
2009/09/07
