川北英隆のブログ

ミズナラ枯れ

リンジャニの話題はまだ続くが、閑話休題ということで、大文字山の話題を書いておきたい。今日、歩いてみたからだ。
研究室に荷物を運び、ついでに大文字山を訪ねた。今日は9月にしては暑い一日だったが、それでも汗のかきかたが真夏とは違う。大文字山の火床にもススキの穂が目立つようになった。セミもツクツクホウシが鳴いている。林には秋の虫の声も多い。キジが秋の鳥かどうかは不明だが、丸々した雌を見かけた。
ところで気になっていた広葉樹の枯れ具合だが、大文字山でも目立った。登山道の横に何本も枯れてしまった木があった。観察したところ、ミズナラだった。幹の中を虫に食われていて、木のくずが根元に「うず高く」という表現がオーバーでないほどに積もっていた。この分では、来年の春の新緑は寂しいものになりそうだ。新幹線から観察するかぎり、関東では気がつかない。とはいえ、やがて広がる可能性が大きい。枯れたミズナラの下部にはビニールが張られていたので、山の所有者が対策を検討中なのだろう。とはいえ、ずいぶんと昔から話題になっている松枯れの対策は効果がない。ミズナラ枯れが温暖化と関係がなければいいのだがと、祈るばかりである。
大文字山から下り、家に戻り、もう一度研究室に行った。用事をすませ、帰る時が丁度日没だった。今日は秋分の日の翌日だから、京都の東西の通りの向こうに大きな太陽が沈んでいった。

2009/09/24


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