川北英隆のブログ

賀来さんと出会う

リンジャニ山は4人のツアーだった。少人数だとあなどってはいけない、4人のうちの一人が偶然にも知り合いだった。元日銀局長の賀来さんである。別の意味でも有名人なのだが、それはともかく、偶然かつ久しぶりに出会い、金融の話ができたのは大収穫だった。
少人数だったのは、頂上まで行けないとの情報が流れ、その取り消しが出発直前になったためだろう。不況の影響もあるのだろうか。参加する側としては少人数の方が楽しい。参加メンバーと十分に話せるからだ。
しかも今回、連休中に帰国すするスケジュールだったこともあり、飛行機の予約が難しかったため、参加者の現地入りがばらばらだった。メンバーの顔触れが分からないままデンパサールに入り、
その日の夜、後から到着した大阪からの参加者(河原さん)とだけ話すことができた。河原さんとは同じ大阪からの出発でかつ同室だったのだが、便が異なっていた。
残りの二人と顔を合わせたのは翌日の朝食時だった。女性と男性が各1名、東京から参加と聞いていた。そのうちの女性とは朝食のレストランに着いた時に顔を合わせ、河原さんと一緒に話していたが、もう一人の男性は遅れて食事に来た。ふと顔を見ると、賀来さんだった。前日、河原さんから、もう一人の男性は「酒をよく飲む人」と聞き、山での酒といえば賀来さんもいたなとふと思ったのだが、まさか本人が登場するとは考えもしなかった。
賀来さんとは北海道の山で初めて出会った。私が通産省に派遣されていた当時の課長が企画した山登りだったが、賀来さんは小樽支店長の経験もあるから参加されたのかもしれない。その以前から新聞で賀来さんことを知っていた。
その山登りでは、同じ時期、フランスに旅行されていた奥さんから旅館に電話があったので、ゆっくりと温泉に入ってられた賀来さんを呼びに行ったこと、山に向かう車の中で革袋に入ったワインを勧められたこと等を思い出す。最初は豪快な印象を受けるが、何日か一緒に行動していると、機微をよく理解されていることも感じられる。
現在は東洋大学で金融を教えられている。ツアーの最後の日、「土産物を買う時間」に賀来さんと金融に関して話ができた。

2009/09/25


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