川北英隆のブログ

台風第18号の接近

台風が接近している。関西は今夜(7日の深夜から8日の明け方)がピークらしい。久しぶりに上陸する台風だから、いろいろと想像が働く。
昔から荒れた天気が好きである。社会人になってからは、さすがに通勤に支障が生じるため、台風に関する感性が一般的になった。とはいえ、今でもどの程度の荒れ具合になるのかに関心がある。
台風の思い出で、さすがに怖かったのは第二室戸台風である。1961年9月に関西を襲った。ウィキペディアによると最強の時には888hpまで中心気圧が下がったそうだ。上陸したのは日本の経済が絶好調だった時期、岩戸景気と称された期間の最終局面である。株価はその年の7月にピークを付けていた。
第二室戸台風の時は戦前からの平屋の家に住んでいた。ちゃちなガラス戸が外れそうになったので、家族で押さえていた。しかも方々から瓦が降ってきたため、ガラス戸の後ろが雨漏りを通り過ぎ、じゃじゃ漏りだったと記憶している。とはいえ、その第二室戸台風が過ぎ去ったのを見計らって外に出ると、近くの映画館(当時は閉館していたかもしれない)の屋根がそのまま飛んでしまっていた。怖かったことと重なって、すごく感動したことを思い出す。
伊勢湾台風が上陸したのは、その少し前の1959年だったようだ。前後関係を完全に勘違いしていた。当時、関西の影響は大したことがなかった。隣の家の泉水に飼われていた鯉が、境界線の狭い溝の中に流されていた記憶だけが鮮明である。
今回の台風は、第二室戸台風や伊勢湾台風と比べて小型である。しかも今の家は昔に比べて立派である。もっとも、森林が伐採され、コンクリートで固められた部分が多くなり、洪水が生じやすい。用心に超したことはないだろう。

2009/10/07


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