川北英隆のブログ

猫と仕事もしくは講義

学生から、といっても社会人の学生だが、今朝メールがあり、「猫が死んだのでゼミを欠席する」とあった。それで思い出したのは、20年ほど昔、「猫が病気で会社を休む」と連絡したことだった。
連絡のあった学生が飼っている猫は19歳だったそうだ。やはり猫は犬よりも長生きだが、人間よりもはるかに短命である。昔の猫は猫捕りにさらわれたから、その死に直面することは少なかった。とはいえ、元気盛りにいなくなるのも寂しいものだった。今も昔も、どちらがいいとはいえない。その学生の家には、確か2匹いると聞いていたので、これからは1匹で飼い主の帰宅を待つのだろうかどうだろうかと思っている。
結婚してから飼った唯一の猫、ロッキーは1994年まで13年間生きた。その5年ほど前だったと思うが、家内が一人で海外に旅行したとき、留守番がてらその猫の世話をしていた。そんなある日の朝、猫が嘔吐し、元気をなくした(といっても、よくあることなので慣れていたが)。そこで、猫をしばらく監視し、弱ったままなら病院に行かないといけないと思った。仕方がないので、会社に電話をしたら、上司が席にいなかったので(確かそうだったが、いいように解釈したのかもしれない)、電話をとった動物好きのアルバイトの女性に(今までこのブログに何回か登場した板垣さんに)、「猫が病気なので会社を休みます」と伝えた。その後はしばらく、上司から、「猫の病気を理由に休んだ」と何回も言われたものだ。
今日の事件で、そういうことはよくあることだと納得した次第である。ほったらかしにするわけにいかないから、誰かが面倒を見るため、仕事や講義を休むことになる。なんて書いたら、「猫が」、「犬が」、「金魚が」といろんな理由で休む学生が増えて困るような、悪い予感がする。

2009/10/20


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