今年の連休は天気が悪かった。それでも観光地は混んでいたようだ。日曜日にちょっとした工事を申し込んでいたが、渋滞で開始が遅くなった。その翌日(昨日)、マイナーな観光地を歩いた。
三条通りを歩き、日向神社まで行った。通りの骨董品屋に大きな招き猫がいたり、福助さんがいたりするので面白い。南禅寺の最寄り駅、蹴上を通る。昼を少し過ぎた頃だったが、付近の飲食店は非常に混んでいて、どこもかしこも行列ができていた。
蹴上は相当の人出だった。その上に疎水があり、そのさらに上が日向神社となっている。モミジの本数は少ないが、石段に懸かったモミジになかなか風情がある。そんなことよりも何よりも、しいんとしているから好きな場所である。
さすがに昨日は休日、タクシーでやって来る観光客もいたし、普段は無人の社務所に巫女さんもいた。紅葉はいつもより良くないようだった。青い部分が残っている一方、すでに枯葉となったものもあった。
帰りは三条通の裏の粟田神社の前を通って帰った。粟田神社から京都市内が「半望」できる。裏通りを下れば平安神宮から八坂神社へのメイン通りにぶつかる。その手前で観光客につかまり、「この通りを行けば何かありますか」と尋ねられた。粟田神社が「何かある」部類だろうかと思いながら、曖昧な返事をしてしまったが、展望が良いことを思い出し、「京都市内が見えますよ」と答えた。
その返事に満足したのか、観光客は粟田神社の方へ歩いていった。どうなったのか、少し興味のあるような、怖いような。この場合、粟田神社が良いのか悪いのか。評価は価値観次第だから、どう答えるのが正しいのだろうか。
2009/11/24