川北英隆のブログ

初冬の京都

今朝の京都は雨だった。昼頃に上がった。大学院の入試だったので、試験監督のために大学に出向いた。帰りには日が暮れた。土曜日の夕方の京都は、この時期、混んでいた。
学生が多い。高校生くらいの修学旅行がまだ続いているようで、集団で歩いている。大学生風のが、これもまた集団だ。それらに加えてオバさん中心の一団がいる。こちらは「腹が減った」というので急いでいるのに、狭い道を集団で歩かれると前に進めない。
鴨川の河原には俄芸人が出没する。雨が降った後だったせいか、夕方も暖かかった。そのため、河原には人が殺到していた。さすが歌舞伎の発祥の地である。モロッコのマラケシュのフナ広場を彷彿させるような、火を操る芸人もいる。ヘビと笛でも出したらいいのにと思いつつ、片目で見ながら家路を急いだ。
家の近くでいい香りがした。柊の花である。冬のこの時期、意外に花が多い。サザンカはともかく、柊とビワの花がなかなかいい。京都の市内で見かけたことはないが、茶の花も、少し抹香のようだが、いい香りがする。もうじきロウバイが咲き、梅になるのだろう。御所の庭にたくさん梅が植えられている。
そうそう、冬が本格化したら、京都は何といっても雪である。日本海が近く、高い山がないから、よく雪がちらつく。カニを食べ、積もった雪でウイスキーを割り、なんて京都を楽しみたいものだ。

2009/12/05


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