午前中は家で仕事をし、午後に少し市内を歩いた。ついでに錦を通って何が店に出ているのかを観察してみた。ぼちぼち新年を迎える雰囲気である。
まず目に付くのが棒鱈である。魚を扱う店のほとんどに並んでいるか吊り下げられている。関西の正月に棒鱈がないと寂しい。料理に手間がかかるが、それだけに美味い棒鱈は美味い。炊き方次第で美味くないのにも出会うが。
クワイが並んでいた。これもなかなか美味い。子供の頃は、その苦みが好きでなかったが。八百屋では太いゴボウも並んでいる。今日は見かけなかったが(さっと歩いただけなので目に付かなかっただけかもしれないが)、京都の他の店でゴマメもみかけた。
以上は関西風の正月料理に欠かせないが、京都に来ての新発見はカモが並ぶことである。今日も合鴨の肉を見かけた。今風の正月料理だろうが。
合鴨といえば、「輝く株」に登場してもらった群馬の農家出身のO氏が、今住んでいる東京を引き上げて群馬に帰り、家庭菜園をしたいというので、それなら水田を作ったらという話しになった。合鴨を放して草取りをさせれば、一石二鳥である。というのも、秋の収穫期が過ぎて仕事のなくなった合鴨は、文字通りというか正真正銘の首になって食卓に登場するからである。この話しは、でも農作業は大変で、高い農機が必要だということで話題だけで終わったが。
正月間際になると錦は大混雑する。東京のようにゆでたタコが大量に並ぶことはないのだろうが、残念ながらその頃の錦を歩いたことがないので、よく分からない。
2009/12/14