南アフリカへの行き方はいろいろあるらしい。今回は香港経由だった。
これ以外に、バンコック、シンガポール、ドバイ経由等が主要なルートらしい。かつて直行の飛行機が(距離的にどこかに一度降りるのだろうが)あったとのこと。
今回、できればシンガポール経由位にしてほしいと思った。シンガポールまでと、そこから南アフリカの最大都市ヨハネスブルグまでとが半々近くになるからだ。もっとも、時差のある場合、香港から13時間以上かかるフライトの方がじっくり寝られる分だけ、実は良かったのかもしれない。
今回は、関西空港―香港―ヨハネスブルグ=レソト国境=ダーバン―ケープタウン―ヨハネスブルグ―香港―関西空港をたどった。なお、「=」は陸路である。
ここでさらに説明したところで、南アのケープタウン以外、アフリカの地図を思い浮かべて「この当たりだ」と特定できる人はほとんどいないだろう。ということで地図をみてもらいたいが、要するに今回はアフリカの南端近く、それも南東部を移動したにすぎない。
で、どこも緑が多かったという印象である。砂漠の荒涼としたアフリカのイメージとは異なっていた。
アフリカ北部のモロッコは、アトラス山脈を越えればサハラの一端になり、砂漠が近いとの印象だったが、今回の南アフリカはそうでもない。ケープタウンとヨハネスブルグの間の飛行機からの風景が、ようやくアフリカのイメージに近かった。それでも、オレンジ川が見られた。オレンジ川はアフリカの大河にして、水と一緒にダイヤモンドも流れ、その河口の海岸でダイヤモンドが見つかる川として有名である。
かつて白人達が、アパルトヘイトによって原住民である黒人を徹底的に差別し、神によって自分達に与えられた土地にしようとした。この事実は、南アフリカの、緑も、金やダイヤモンドの財宝も、ついでに魚もという豊かな大地を見るにつけ、納得できた次第である。
2010/03/04