南アフリカは格差の大きな社会である。アパルトヘイトが終わった現在も、ジンバブエからの難民をはじめ、極貧層が目立つ。一方、豪華別荘も点在する。
サニ峠を越えるとレソトである。峠の下の最後の町、ヒムビル(Himeville)は高原の別荘で、避暑のできそうなアルプス風のホテルがあり、イタリア料理が食べられる。そこから峠に登るとレソトになり、毛布をまとったレソト人が放牧生活をしている。電気は自家発電、自動車を持っている家はほとんどないだろう。乗り物は馬である(最初の写真)。そういえば、ケープタウンでのガイドが前を走っている車を指差し興奮したので、何だろうと思っていると、「レソトの車をケープタウンで初めて見た」と言っていた。
ケープタウンでは海岸沿いに高級別荘地が立ち並ぶ。日本円に換算して1億円の別荘は普通、10億円のも登場したそうだ。しかも、その別荘に交じってバラック建ての家(青テントよりはまし)が群がっている(次の写真:車から)。
2010/03/07