タバナ・ントレニャーナ(タバナ・ントレニャナ)から下山し、最後は観光地めぐりということで、ケープタウンに行った。目当ては喜望峰とテーブルマウンテンである。簡単だと思ったが、その実態は。
ケープタウンは強風の町だそうだ。実際、着いた日の夜、強風が吹いた。ホテルの部屋から風の音が絶えず聞こえていた。翌朝、テーブルマウンテンへケーブルカーで上がり、最高点(1088m)まで1時間程度の散策をする予定だった。しかし、強風のために運行中止になっていた。
仕方ないので、最初に喜望峰に行った。こちらも強風、散策路を歩くが、100メートル位下の海から波しぶきが上がってくる。柵がなければ吹き飛ばされて海に落ちそうな箇所もある。さすが、海の難所である。
午後もケーブルカーは運休が続いていた。聞くと、ケーブルカーが動くのは年に半分くらいしかないそうで、動いたとしても山の上に霧がかかることも多いそうだ。確かに、観光をしていた日も南東の貿易風が1000メートルの壁に吹きつけ、テーブルマウンテンの上部には雲というか霧がかかっていた。
昼飯を食べ、ペンギンも見てしまったので、代替案として植物園に行くことにした。ケープ岬一帯は実は植物の宝庫なので、それはそれで興味深いし、ケーブルカーを使わずに片足でテーブルマウンテンに登るのは(下からきちんと整備されたコースがあるが)無理だし、まあいいかという思いだった。
植物園に着き、ガイドが切符を買いながら、もう一度ケーブルカーの運行状況を確認したところ、なんと動き始めたとのこと。買った切符をキャンセルし、ケーブルカーの駅に急いだ。
2010/03/08