川北英隆のブログ

千代田書店を見つける

先日、茅場町界隈を歩いていると、千代田書店を見つけた。知らない人にとって「千代田書店って何や」ということだろうが、昔から株式市場に携わっている人には懐かしい名前だ。その書店が廃業していた。それを、再発見したというわけだ。
千代田書店は証券関係図書を専門に取り扱う書店である。昔、千代田書店は茅場町界隈に複数の店舗を有していた。かつて茅場町の近くに行くと、そこで目新しい本がないかどうか探したものだ。それが本を読む文化がすたれ、かつ証券不況も追い打ちをかけ、千代田書店が姿を消した。
廃業したことは、千代田書店にしか並んでいない図書を買おうとして立ち寄ったところ、閉まっていたことから、知っていた。ネットで調べたところ、廃業したのは去年の3月である。外商部だけが残った(別の会社が屋号を引き継いだ)と知り、不便になったと感じていた。
それ以降、特定の図書は発行元に直接連絡しないと手に入らなくなった。店頭でぱらぱら見て買うのが便利なこともあるのに。
なのに、千代田書店を偶然発見したというわけだ。それも少し裏通りとはいえ、茅場町にある。外商だからどっかのビルのフロアにあるのかと思っていたら、店は一階にあり、本の陳列(取り置き?)も見えた。これなら千代田書店に本を注文して取りに行くこともできる。「万歳」ということになる。
しかも、近くに「ウォールストリート」もある。「そこは茅場町やないんか」というわけだが、「ウォールストリート」という洋風の飲み屋である。一回、知り合いと行ったことがある。地位を低下させているとはいえ、日本の兜町と、その名物書店は、まだ、ウォールストリートと並んで活動している。

2010/03/23


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