オムニバス方式の講義のことで打ち合わせた後、場所を変えて飲み会になったが、その席で一人がやおら財布を取り出し、1枚の紙幣を披露した。見覚えのあるデザインだった。
例の(3月のブログで書いた)ジンバブエの紙幣である。見ると、額面は100億ドル。勝ったと思い、100兆ドルもあるという話をして勝利宣言である(それでどうした)。
彼は退職していて、3月に南アフリカに3週間、旅行したとのことである。最初の1週間はビクトリアの滝を見学、真ん中の1週間はケープタウンで開催された国際アクチュアリー大会に出席、後半の1週間は南アフリカの東海岸でサファリを楽しんだとか。
そのビクトリアの滝では土産物売りがジンバブエ紙幣を売りに来るとのこと、観光客に大人気のようだ。そこで買った紙幣を財布に入れ、話題として見せているという寸法である。ジンバブエでは何箇所も、そんな土産物売りに出会ったとか。逞しいというか、ブラック気味のユーモアというか。
大量の政府債務がのしかかる日本も、経済、政治ネタのユーモアを売りに生きていく必要がないよう、まずは祈るばかりである。次に、そんな場合でも生きていけるように、海外に分散投資することが正しいと思う。
2010/04/10