雨の日が好きだ。天から重要な鉱物資源でもある「水」が降ってくるからだろうか。棚からボタモチに近い現象である。
昔も昔、大学生の時だったか、たまたま旅先で出会った年配の女性から質問され(どんな質問だったか忘れたが)、少し恰好をつけて、「雨の日が好き」と答えたことだけを覚えている。「へえー」ということになったが、でもほとんど本音の答えだ。
最初に雨が好きになったのは梅雨である。関西では昔はどどっーと梅雨の雨が降った。その雨の音が怖いようであり、それがないと季節が進まないようであり。次に好きになったのは春の雨である。雪が雨になり、やがて春の足音が聞こえてくる。いずれも、雨がもたらす土の香りがすばらしい。
と書いて思ったのは、気づかないくらいの過去から、夏の雨が大好きだった。雷は怖いものの、雨を怖がる必要はない。雷雲が来て大雨が降れば、雷は峠を越したも同然と思っていた。それに、生まれた町、郡山に雨が降れば、フナやドジョウはもちろん金魚が流れてきたし。
今日(4/12)は一日中、雨だった。講義が始まったので、雨は面倒だ。とはいえ、雨によって木々の緑が増していく。まあ仕方ないかとの思いである。
2010/04/12