川北英隆のブログ

雪と猫と金

昨日から今日(4/17)にかけて寒かった。昨日の新幹線で富士川を渡った頃に目を覚まし、何か風景が変だと思った。
富士の裾野に広がる製紙工場の煙突から上がる水蒸気が激しい。三島にさしかかる頃、近くの低い山に雪が積もっていた。東京に着き、ネットで気象庁のアメダスを検索すると、東京の気温が上がっていない。そのうち、関東に雪の予報が出ているのに気付いた。都心に雪が積もると、過去最も遅い記録(1969年の4/17)に並ぶという。「降ってほしいもんや」なんて思ったが、さすがに夜歩くと寒かった。
早朝、パラパラと窓ガラスをたたく音で目覚めた。ネットでゴールドマンの訴追の記事を読んでいたら東京駅への出発が少し遅れた。宿泊地から駅までは25分程度の歩きである。雪混じりの雨の中、小走りした。歩道はシャーベット状になり、横断歩道の階段は油断すると滑るほどだった。
名古屋付近から日が差し始めた。滋賀では田に水が張られ始めている。田植えの季節の始まりだが、伊吹山には積雪が見られた。北国的な風景である。
京都に戻ると東京よりかなり暖かい。それでも風がある。例のマンションの猫は塀の上で寒そうにうずくまっていた。錦と東洞院(ひがしのとういん)の角に八百屋がある。そこにアメリカンショートヘア風の柄の、しかし毛足の長い猫がいる。それが店の中にあるストーブの前に座っていた。まあ、猫は正直なもの、これなら訴追されることはない(当たり前)。

2010/04/17


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