今日と明日、日本ファイナンス学会の大会である。学会の大会って何をやるのかというと、会員総会と、会員の研究報告と、懇親会である。
今年は上智大学の会場を借りた。大会をどこでやろうと勝手だが、ゼニのある学会以外は大学の教室や講堂を借りる。安いから。大学によっては大枚の補助金を出してくれたりする。
日本ファイナンス学会も設立以来18回目の大会を迎えた。正式の発足以前にも大会を行っているので、正確には17年前、1993年に学会が設立されている。それだけに、当初のコアメンバーは年齢を重ねてしまった。
今日は懇親会の日だった。これまで、懇親会の後に二次会の案内があり、その二次会の場で本当の懇親を行ったが、今回はその案内もなく、三々五々の解散となった。個人ベースでの飲み会に誘われたものの、当方も年齢を重ねたからだろうか、用事もあったので、そのまま帰った。
よく考えると、昨年の青山学院で開催された大会でも、理由は忘れたものの(O型だから)、二次会に行かなかった。もちろん、一次会だけでも、いろんなメンバーと話をできてありがたい。
今夜の帰り、地下鉄の大手町の駅で百合の花束をかかえた女性とすれ違った。少し重めの、記憶の底をかき混ぜる香りがした。好きな、夏の夜の香りである。学会発足当初の、「飲むぞ」ではないが、勢いのある記憶が少しだけ、懐かしくよみがえった。
2010/05/22