理科の渡辺仁治先生
少し前から気になっていたのが、中学校に入学した時の担任で、理科も教えてもらった渡辺仁治先生である。当時の先生の住所が、今、私の住んでいる蛸薬師通りだったこともある。
大学時代、京都の真ん中はほとんど関係なかったし、蛸薬師通りなんて地名さえも忘れかけていた。転居して、その名前を思い出したというのがほとんど正確だ。その通り名の由来は、通称「蛸薬師」というお寺が、蛸薬師通りが新京極通りと交差する所にあるから。
蛸薬師の写真と思って探したが、残念ながら一回も写していないようだ。なかなか立派な寺だが、それでいて中国の街中の寺のようなごちゃごちゃした感じがする。
それはともかく、最近、渡辺先生がなくなったと噂で聞いた。珪藻の学者で、すぐに大学に移られたことを手がかりに調べると、昨年4月に亡くなられていた。自宅は依然として蛸薬師通りにあったようだ。
京都に転居してすぐに、もう少し真面目に探せば会えたかもしれないと、少し残念だった。もっとも、中学時代から45年以上も経っているから、会ってもわかってもらえなかったかもしれない。それに、ごく近所だったみたいだから、意外に街ですれ違っていたかもしれないし。
2010/06/01
