川北英隆のブログ

はやぶさとオッさん帰る

小惑星イトカワの探査機「はやぶさ」が7年ぶりに地球に再会するというので注目していた。2003年5月9日に打ち上げられ、2005年9月にイトカワに到達したときに、そんなプロジェクトがあるのを知った。
イトカワを離れた後、地球に帰れるかどうかが懸念され、時々新聞に書かれていた。その「苦難」の状況は最近の関心度の上昇とともに詳しく報じられるようになったので、省略。
昨日、6/13の夜、地球の大気圏に突入した模様がオーストラリアからライブで配信されていた。パソコンでアクセスし、見ていた。10.50過ぎから11.00にかけて、2回、動く物体が確認できた。その画面の横にメッセージが次々に流れた。それを横目で眺めながら、あれから5年間も経ったのかと思うと同時に、久しぶりの日本の明るいニュースに騒ぐのは分かるが、この快挙が事業仕分けの前だったら、宇宙航空研究開発機構の予算がどうなっていたのかと思った。短絡的、見世物好きということか。
ついでに思い出したのが、大学時代のクラブ(山歩会)で1年上のが宇宙航空研究開発機構(元は宇宙開発事業団)に就職していたことだった。何回か検索すると写真まで出てきた。やってることが大学時代と同じ材料研究なので間違いないが、顔はえらい(偉いではありません)オッさんで、昔の面影はほとんどなかった。「まあ、37年ぶりの再会(?)やからしゃあないか」というところだった。
追記:14日、仕分けに関し、民主党の枝野幹事長は、昨年11月の事業仕分けの際、小惑星探査機「はやぶさ」後継機開発などの衛星関連予算を「1割削減」と判定したことについて、「もう少し工夫すれば、少ないお金で同じ効果を上げられるのではないかという議論だった」と強調。今後については「成果につながることを続けることは、決して否定していない」と述べた(以上、読売新聞のオンライン版から)。仕分けの見世物ぶりが伺える。

2010/06/14


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