川北英隆のブログ

血液型とスカイツリー

有楽町でタクシーに乗り、行き先を告げると、タクシーの運ちゃんが2回も行き先を確かめた。指示した町名と、○○橋を渡ったところという指示との辻褄が合わなかったらしい。これは後で気づいたことだが。おかげで、感動を味わった。
その時は、例の「逐次、道筋を質問する」新米タクシーに毛が生えた程度のタクシーかと思っていた。しかし、しばらく乗っていると経路が少し違う。「待てよ、前もこういうことがあったな」と考え、気づいた。「指示した橋の名前を間違えていた」と。つまり、以前にしたのと同じ間違いをしたことになる。もう少し言えば、指示した橋は同じ橋でも、数百メートル離れている。
「どうしようか」と迷った。この迷うこと自体からして変なのだが、「まあいいか、○○橋で隅田川を渡るわけだが、それも久しぶり、変わったことを発見できるかもしれない」と期待してしまった。本来行きたかったのは、東京の運河のような小川というか溝川の橋だった。
話題が瞬時に変わるが、飲み会などで血液型の話題を時々する。血液型をある程度信じているものだから。「血液型で判断するなんて非科学的」というのが一般的見解だが、今年4/19に書いたように、そうは思わない。それに、どの血液型が優れているとも思っていない。で、今回の、「まあいいか」というのがO型的な反応だろう。そもそも、今回のように間違うこともO型的かな。それはともかく、運ちゃんに「ごめん」というのも面倒だし、橋を歩いて引き返せば済むことだし、「これも縁」というように思ったわけだ。
隅田川を渡った所で何もなかったようにタクシーを降り、橋を渡り直した。晴れていた一日で、隅田川の風が気持ちいい。そこで、風景を愛でようとしたところ、上流にある大きなスカイツリーにすぐに気づいてしまった。これまで見なかった風景である。大きな建造物の進行形も素晴らしい。かつての東京タワーもこんなのだったかなと思ってしまう。また、「いずれ、ここからスカイツリーの大きな光が見えるんや」と思うと、愉快である。
いずれにしろ、指示を間違えて良かったと思った。この楽天的な性格もO型だろう。

2010/07/09


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