八ヶ岳にたくさんの高山植物が咲くことをあまり知らなかった。それも、北アルプスで限定した場所にしか咲いていないコマクサもある。
八ヶ岳で高山植物にあまり出会わなかったのは、真夏に登ったことがあまりなかったからである。正確には、蓼科山に真夏に登ったことがあるが、森林限界より少し高いだけで、大きな岩がゴロゴロした山頂のため、高山植物は少ない。赤岳にいつ登ったのか調べたが、8月31日で、何と26年前だった。
そのコマクサだが、昨年は横岳に咲いていた。今年は見当たらなかった。登った時期が昨年よりも数日遅く、かつ今年の夏が暑かったせいかもしれないが、少し心配である。とくに今回の縦走中、他の場所で咲いているのを見かけたから。
もう一種類、これは19年前、南アルプスの千頭星山から鳳凰三山に向かう尾根で見かけた「タカネビランジ」らしき花が前三ツ頭で咲いていた。「タカネビランジ」というのはナデシコ科の花である。「タカネビランジ」らしきと書いたのは、ネットで調べたかぎり、今回見た花の花弁が細いためである。この「タカネビランジ」らしき花の写真をアップしておく。ただし、くたびれかけた花だが。お盆前に来ないとダメなようだ。
2010/08/24