今日、奈良の実家に帰った。市役所に用事があったからである。実は戸籍が依然として奈良になっているため、戸籍謄本を入手しがてら実家を訪問した。涼しくなったことも、出掛ける気にさせてくれた。
戸籍が必要なのは公的年金の申請のためである。「まだ終わってへんのんかいな」というところだが、旅行で中断していたことと、予想通り、旅行前に年金加入期間確認通知書が入手できなかったからである。入手できていたとしても、動けなかっただろうが。
昔のままの市役所に行くと、担当者の名前が掲示されてあった。気になってちらっと見ると、どうも小学校1-2年生時代の友達の名前がある。下が「秀高」で読み方がいっしょなので、確かそうだったかなと思った。母親が、○○さんとこの息子は市役所に勤めていると言っていたような。しかし、そんな50年以上前のことは不確かである。
謄本をもらって立ち去るとき、ふと気配を感じた。振り返ると、窓口にいなかったオッちゃんが立っている。頭が禿げていた。○○君かなと思ったが、目で見た感じ、ひっかかるところはなかった。相手は謄本を打ち出して気づいたのだろうか。戻って名前を確認すればよかったかな。
それにしても、市役所の周辺は寂れている。小学生に入学するとき、市役所側の門から学校に入ると、それこそ桜が満開だった。残念ながら、翌日から(土日を挟んでいたかもしれないが)ハシカで10日ほど休んでしまったが。
その小学校は今はなく、西友が出店しているが、流行っている様子はない。旧市内を歩くと、かつての名店街(という名前の)商店街はシャッターを閉めた店が多い。6年生の時の同級生の実家だった饅頭屋も閉まっていて、所在不明である(同級生自身は薬学部を卒業して大手製薬会社に就職したはずだが)。あまり目にしたくない光景だ。ということで、実家にも月に1回も帰らない。
2010/09/17