川北英隆のブログ

「うたの動物記」猫

日経新聞の楽しみは(と、たまにはゴマをすっておく)、日曜日の最終面である。どのくらい続いたのか、「うたの動物記」は面白い。昨日は「猫」が登場した。
最近、比較的マイナーな動物が相次いで登場していたのに(「マイナーな」と表現した動物や生き物に「ごめんなさい」と謝らなければならないが)、昨日は大物、猫の登壇となった。
「えっ」と思い、「ひょっとして」と予感し、すぐさま最終行に目を飛ばすと、「おわり」とあった。予感が的中していた。
筆者(小池光さん)は最終回にと猫を大事にしまっておいたのだろう。ノラ猫がいつのまにか飼い猫になっていたり、猫の頭を撫でてやったり、ネコジャラシで遊ばしてみたり、猫の恩なんて思ってみたり(わが家は猫の恩返しを期待していたが・・)、猫好きにはすぐに理解できる話と歌が書き記されていた。
その筆者自身が飼い猫を詠んだ歌に、「肛門を最後に嘗めて目を閉づる猫の生活をわれは愛する」とあった。筆者の猫にはからだを嘗める順番があって(わが家の猫にも確かに順番があったかな)、最後に肛門を嘗めて寝るらしい。
わが家で飼っていたロッキーは、その嘗めた舌で、ついでに飼い主を嘗めてくれたが。身分が下だと思っていたのだろうか。

2010/10/11


トップへ戻る