しばらくぶりに京橋の猫の前を通った。いつもの骨董屋の前に、いつものように猫が居た。でも、少し様子が違う。近寄ってみると・・・。
なんて表現は、前にも同じようなフレーズで書いたが、質の悪い夜7時の某国営放送のニュースの手口のようだ。
で、何が違うのかというと、猫が違っていた。今まで見かけたのは完全に近い、腹だけ白かったようなキジトラだった。今日、見かけたのはキジトラ模様混じりの三毛猫だった。しかも、これまでの猫はうずくまっているか、猫背で座っていたが、今日の猫は背筋が猫にしては伸びていた。
いつの間にか世代交代が起こっていたのかもしれない。以前の猫を見かけなくなって半年以上が経過している。その間に縄張り争いがあったのだろうか。
三鷹や国分寺の一軒家に住んでいる頃、飼猫の餌を当てにして野良猫がいつもいた。でも、縄張りがあるのだろう、いつも登場するのは同じ顔の雄猫だったし、その雄猫と一緒に登場するのは彼女だった。何年か経つと、いつもの雄猫が消え、じきに新たな雄猫が登場する。
そんなことが京橋で起こったのかもしれない。追われた猫がどこに行くのか、行ったのかしらないが、不幸中の幸運を祈るしかないだろう。京橋の猫の写真をリクエストされていたが、果たせないままに終わった可能性が高い。
2010/10/15