北朝鮮の怖ーい砲撃で中断した、ヤルツァンポ川の続きである。加熱薩(加拉薩)=ジャラサとポメ=波密(扎木)を特定したついでに、ヤルツァンポ川をグーグル・アースで散策したところ、大変化である。
最近のグーグル・アースでは、余程の辺境でないかぎり写真が見られる。3月に行ったタバナ・ントレニャナにしろ、年末に行こうとしている某所にしろ、近くの写真がアップされていて、結構賑やかである。地球から辺境が消えたのだろうか。
最後の世界の秘境と言われ、20世紀に入ってようやく探検隊の入ったヤルツァンポ川の大峡谷も同じだ。峡谷の核心部にさえ写真が掲示されている。ジャスト、そこの写真かどうか怪しいものもあるが、近くで撮ったのは間違いないだろう。
しかも、ヤルツァンポ川をラサの方にたどっていくと、大峡谷の西側の入口、ニンティ(林芝)に飛行場がある。正確には米林(読み方不明)にある。「飛行機で行けるんや」と感動した次第である。いよいよ行かないといけないのかもしれない。なんて、義務ではないのだが、神の手が呼んでいるような。
ついでに、前回紹介した『南迦巴瓦(ナムチャバルワ)大峡谷』(1998年)という写真集について。グーグル・アースの写真を見てから、「1000部限定出版のすごいお宝をラサで発見したはずだったのに、どうも値打ちが落ちたような」と思い、検索してみた。そうすると、定価180元のところ、中国のネットでは144元で売っている。「やはり」と少し落胆したものの、「まあ2回ブログネタにしたことで満足かな、それに地図だけでも値打ちがありそうだし」と気を取り直した。
2010/11/25