久しぶりの家族サービスのため、木屋町のKI料理店に行った。秋もぼちぼち終盤、それに相応しい食材が出てきた。以下、簡単なメモである。
美味しかったのは子持ち鮎の塩焼きだった。小さな鮎だが、魚卵がたっぷり詰まっている。大きな鮎と違い、骨が気にならない。身もギラギラせず、からっと焼き上がり、パリパリと何も残さずに食べられる。なんて、要するに魚が好きだけで、少々大きな鮎でもすべて食べ尽くしてしまうのだが。
もう一品、美味しかったのは穴子と野菜の炊合せだった。「汁が美味い」と喋っていたら料理長が近寄ってきて、「穴子の骨で出汁を取ってる」とか。海老芋、蕪、金時人参とうまく溶け合っていた。本当は器ごと出汁を飲みたかったが、そんなはしたないことはしなかった。
後は季節の定番の松茸の土瓶蒸しだったかな。これにはやはり定番の鱧が入っているが、その鱧の骨切りが細かく、土瓶の中の身を箸でつまむと崩れしまいそうになる。
これで今年の秋も終わっていくのだろう。やはり京都はいいと思いながら、ぶらぶら歩いて帰った。
2010/11/01