非常勤講師を義務としてやっている手前、今日は御所の北側を歩いて同志社に行った。今日が今年の最後の講義である。やはり「終わり」という響きに浮々する。鴨川を渡るとき、北山に虹がかかっていた。
京都の地理に疎い読者がいたら大変だということで、少し説明しておく。京大から同志社までは東西に走る今出川通りを西に歩く。下鴨神社の少し下、加茂川と高野川の合流点で橋を渡る。この橋からの眺めが一見に価する。秋には、北山や比良から冬が近づいてくる様子を目で感じることができる。
虹を見て、少し歩くと御所である。ぼちぼち紅葉が始まっている。赤や黄色に色づいたのがある一方で、まだ青いのもある。でも、歩道には、昨日の風のせいだろう、枯れ葉がいっぱいだった。
で、本題だが、同志社には早くもクリスマスの飾り付けがしてあった。先週は何もなかったから、この日曜日にでも飾ったのだろう。平和な時代である。昭和45年(1970年)前後の学生運動の頃はどうだったのだろうか。同志社の構内に入ったことがなかったので不明だが、クリスマスがあったとすれば驚嘆だと思う。クリスマスといい、ディズニーといい、現在はそんなのを楽しむ余裕がある平和な時代だけに、学生の幼稚化が進んでいないのかと心配になるほどだ。
2010/11/15