昨日、飲み会があった。「ここは地の果てアルジェリア」という歌を知ってるかどうか質問したところ、誰も知らなかった。アルジェリア=地の果てというのが我々世代の最初の反応なのだが。
ネットで検索するとすぐに出てくる。「カスバの女」という題名だ。昭和30年とある。何故、ここは地の果てアルジェリアという歌詞が記憶にあるのかよく分からないが、私より6歳年下の友人も知っていたので、昭和30年以降もしばらく歌われていたのだろう。元々の歌い手の名前(エト邦枝とある)は聞いたことがないが、何人か有名な歌うたい(とわが家では言っている)が歌っているから、歌詞が独り歩きしていたのかもしれない。
よく分からなかったのが、何故アルジェリアが地の果てなのかということだが、歌詞にパリが出てくる。モロッコも。要するにアルジェリアもモロッコもフランスの植民地だったので、パリとの対比において島流し的な意味での地の果てなのだろう。
実際のアルジェリアは、モロッコと同様、地中海性気候に属し、アトラス山脈の北側は雨も降ってイタリア的に豊かな地域だと思える。そうでないと高校の世界史の最初の頃に出てくるカルタゴは存在しなかっただろうし。
ところで、アルジェリアにこだわるのには理由がある。1つは、中学時代の友だちが大手化学会社に就職後、アルジェリア勤務になっていたことである。彼が赴任から戻ってきたとき、アルジェリアのことを何回か聞いていた。彼は、とんでもない国だというように話していた。でも、「行ったのはナイジェリアやったっけ」とつい言うと、「ナイジェリアなんてちゃうちゃう(犬ちゃう)、アルジェリアや」と即座に訂正していた。まあまあだったのだろう。
もう1つ、アルジェリアにこだわる理由があるのだが、こちらは昨日の飲み会メンバーだけのインサイダー情報としておこう。しばらくして公表することとしたい。といっても、知ったところで何のご利益もないし、金融庁の目も届かないに違いないが。
2010/12/07