川北英隆のブログ

右傾化と虚弱化

最近の若い世代は右傾化しているらしい。異端児の知人がわざわざ東京から大学にやってきて、「最近、例の事件以来、自宅近くの中国大使館に若者が抗議活動のために押し寄せている」という。
右傾化も左傾化も、相対的な問題だと思っているから、あまり気にしていない。若者が行動することはいいことだと思う。強いて言えば、他にも行動すべき対象があるだろうにと、思う程度である。
気になるのは、そんな右傾化した若者の体力である。実は、早朝、東京から新幹線で京都に戻った。朝早い電車では、いつも寝て、名古屋のほんの少し手前で目覚めるのが習慣である。今朝も名古屋手前で目覚め、(猫のようにではなく、腕だけ)伸びをしながら周りを見渡すと、何人か、コートを毛布代わりに体に掛けて寝ている姿が目に入った。女性だなと思ってちらっと見ると、若い男性である。しかも背広を着ているし、席は一番暖かい通路側である。
今日は寒くなかった。だから窓側に座ってもすきま風が気にならず(最新の車両でも風がどこからか漏れてくる)、ワイシャツだけで熟睡できたのに、である。まあ、寝ている男が右翼運動員とは言わないが、「そんなこっちゃ何もでけへんで」と思う。クロネコかヒキャクに勤め、冬でも半袖で走りまわるくらいの体力を身に付けないと、何かにつけて役に立たない。体力のある老人が虚弱な若者を支える社会なんて来ないでほしいものだ。

2010/12/14


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