アルジェリアの南部はサハラ砂漠に位置している。その中のタハト山もサハラの一部であり、岩の砂漠だと書かれている。事前のイメージがそうだったので、驚いたことがある。
それは、不毛の地帯だとの事前のイメージのせいもあるのだろうが、意外に豊かだったことだ。写真は一番目立ったキク科の花である。それ以外にアブラナ科の花もあったし、アザミのような花もあった。イネ科もあるといった具合である。
もちろん、密度は非常に薄い。でも、砂漠のイメージを一新するには十分だろう。この直前のブログでワジのことを書いたが、要は時々水の流れる場所があり、そこにはさらに豊かな植物が見られる。
実は今回、ついでに「本当の砂漠」も訪問したが、よく見ると、その砂の山のくぼみに草が生えていた。見渡すかぎり「砂か石だけ」という地帯はきわめて稀少ではないかと思った次第である。
2011/01/11