何故、限定された観光客がアセクレム高原に集中するのか。決してアセクレム高原への道がいいわけではない。最後の登りなんか四輪駆動車でもウンウン唸っている。
最大の理由は展望台からの奇峰群だろう。百聞は一見の如かず、写真でも50回の説明を超えているということで、写真をアップしておく。前回のブログの写真でもわかるように、高原といってもテーブル状の山の上から周辺を見るので展望はすこぶるいい。朝は奇峰群から朝日が昇る。夕方は奇峰群に夕日が当たる。写真は日の出前である。
この高原を有名にしているのは、展望台のすぐ横にフーコーというフランス人宣教師が隠遁生活を送ったという建物(教会)があることだ。小さな建物だった。水も食べ物もほとんど得られない場所でどうしてたんだろうと思うが(ときたま通うにしても大変だし)、彼が書いたという自伝だろうか、『シャルル・ド・フーコー』(聖母の騎士社、1998)という本の日本語訳があるという。それによると、彼は元々探検家だったらしい。最後は殺されたと説明してある。もっとも、どう生活していたのか、教会が避暑地だったりして、なんて疑問は一向に解決しない。
それにしても、素晴らしい展望だった。当日は風が強く、小石が飛ぶほどだったし、明け方の気温は氷点下に下がったが。
2011/01/12