川北英隆のブログ

タッシリ・ナジェール:Tassili n'Ajjer

アルジェリアに旅行したそもそものきっかけはタッシリ・ナジェールである。そのツアーにいつか参加しようと思っていたところ、タハト山付きのものが目に入った。
タッシリ・ナジェールの事前のイメージは大きな渓谷の名残の岩に(つまり河岸に)古代の岩絵が点在しているというものだった。数年前にドキュメンタリーを見てそう思っていた。
実際はイメージと相当に違っていた。ジャネットから四輪駆動で半砂漠の中を30分程度行き、タッシリ・ナジェールの入口に着く。そこでキャンプ用の荷物をロバに積み替え、徒歩となる。水のない(ところどころ水の溜まった場所が残っている)渓谷に入り、岩場を越えながら、最後に一登りすると、広大な台地に着く。
台地は渓谷の上にあるわけだ。言い換えると、広大な台地の相当部分は大きな渓谷に侵食されずに残っている。タッシリ・ナジェールの岩絵の多くは、この台地の上に点在している。なにしろ世界遺産として登録されているタッシリ・ナジェールの面積だけで7.2万平方km、日本の面積の1/5である。周辺部分を合わせるともっと広い。
しかも、台地の上にキノコ状の比較的小さな岩峰が無数にある。水と砂で削られて奇妙な岩峰になったらしい。下部が半洞窟状になっている岩峰も多く、その洞窟状の箇所に岩絵がある。これも百聞は一見に如かず、台地の上の写真をアップしておく。真中付近に小さく人が写っている(赤い点など)。魚眼レンズで写したので周辺の岩峰が歪んでいるが。
0869タッシリナジェール.JPG

もう1つ、タッシリ・ナジェールの広い大地への登りである。半日がかりで登る。
A0602タッシリ・ナジェール登り.JPG

2011/01/16


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