川北英隆のブログ

タンザニアのサファリ1

ケニアのナイロビに降り、南下してタンザニアに入り、その後は西に進んでセレンゲティに入った。行く前に予想していなかったが、西に進むに連れて気候が変化し、風景も変わる。
ケニアから南下してアルーシャに入るまではサバンナ地帯が続いている。キリマンジャロもそうだがメルー山も、標高の高い一帯は湿度が高く(上昇気流の影響だろう)、森林地帯になっているが、下は乾燥している。
アルーシャから西に行けば標高は大して変化しないのに湿度が高くなり、サバンナから徐々に熱帯雨林的な気候に変わっていくようだ。ンゴロンゴロの手前にマニヤラ(Manyara)湖があり、そこも動物の保護区となっている。そこでは密林の中のサファリが楽しめる。バオバブも茂っていて、サバンナと熱帯雨林の境界線的な風景である。
そのマニヤラ湖の西は高原になっていて、マダガスカル的な赤土の高地である。多分、林を伐採して畑にしたのだろう。さらに西がンゴロンゴロの火山地帯である。やはり密林が展開している。湿度が高いようで、大きな木にはサルオガセが付着している。
さらにンゴロンゴロの西のセレンゲティは標高が低く、山もなく、サバンナ地帯なのだが、もっと西のビクトリア湖を越すとルワンダの国境を越し、熱帯雨林地帯に入る。
行ったとき、ンゴロンゴロからセレンゲティにかけては小雨季だった。というか、小雨季を狙った旅行だった。訪問した数日前に雨が降ったとか、その雨でサバンナの草が一斉に芽生え、アフリカのイメージとは程遠く青々していた。花も咲いている。その草をウシ科のヌーやインパラなどの草食動物が食べ、それをネコ科の動物が追いかける。草が茂るので、ちょうど繁殖の時期、すべての生き物にとって食べ物の豊かな季節に相当する。それを人間が、今はサファリカーで追いかける寸法だ。

2011/02/06


トップへ戻る