2/28と3/1は元の会社、日本生命の同期会(同年入社の会)だった。なんで2日続けてあるんやということだが、東京と大阪の2箇所でやっているからだ。その両方に参加した。
2月末から3月初めにかけてやるのは、人事異動の内示が発表されるからだ。送別会を兼ねて集まろうというのがそもそもの趣旨だった。それに加え、今年はといえば、記念すべき年に当たっている。一浪して大学を卒業し、社会人になった割合は当時もかなり高い。その場合、今年度のどこかで60歳になり、日本生命では年度の終わり、つまりこの3月末で定年退職となるからだ。
というわけで、何人いるのか数えなかったが、会社生活が残り1ヶ月というのが相当数いた。定年後、65歳で公的年金をもらえるまでの間、再雇用してもらえる制度もあるらしいが、飲みながら話をしているかぎり、その制度を選択するのはそんなに多くないようだった。健康で、どこにでも旅行でき、好きなことに没頭できる時間はそんなに長くない。「普通は70歳から75歳くらいまでかな」と言ったら、「それは甘い、いつどうなるか分からんで」とか、「夫婦そろって健康という条件もあるし」とか、残された時間の短さを強調するのもいた。
これからの時間をどう過ごすのかは、ポートフォリオを組むのと似ている。働くことで追加の収入を得て老後の生活を万全にしたいという欲求と、残された時間が少ないということは時間の価値が高いということだから働くなんて考えられないという思いを、どのようにバランスさせるのかだろう。
「もちろん、働くことが趣味であるなら、何も考える必要はないのだが」と言いたいところではあるが、「働かれると老害」になることだって十分にある。そこのところ、自分自身を客観的に評価し、ようく考えないといけない。
2011/03/02