東京に決死の覚悟で出てきた。その東京は小雨、濡れると放射性物質が体に付着する危険性がある。そこで思い出したのが、子供の頃、雨に濡れると放射能で髪の毛が抜けると言われたことだ。
当時、アメリカ、ソ連、フランスなどの核保有国は競って核実験をしていた。それも砂漠や領有していた孤島を使って。それによって空気中にまかれた放射性物質、いわゆる死の灰が世界中に拡散し、雨とともに降ってくるというわけだ。日本にとって一番深刻だったのは風上で核実験をするソ連だった。
子供の頃、それでも平気で雨に当たって遊んでいた。牛乳や野菜類に対する制限もなかった。そんないい加減な状態であっても、髪の毛がたちまちにして抜けたわけでもない。年齢とともに後退しているとは思うが。
それに関連して見つけたのが大気中の放射性物質の量の推移を示した、次のネットの資料である。
http://getnews.jp/archives/105218
やはり我々の世代が子供の頃の数値は非常に高い。それでも放射能の明らかな影響があるかと言われれば、それはないと思う。1970年前後、凶暴化?し、派手に学生運動をやったのがその影響かもしれないが。
政府の報道は、客観的事実をきちんと把握し、伝達することにある。今回の場合、本当にどの範囲であれば危険なのかどうかも踏まえて。また今後、国際的な賠償問題に発展する可能性もあるが、その時には原発の実験を相手国に思い出させるようにしたいものだ。
2011/03/22