今日、東京での用事を済ませた後、帰りの新幹線まで時間があったので、地震の影響を調査した。あまり報道されていない隅田川の河口付近である。知人から、影響を受けていると聞いていた。
隅田川の内側にある遊歩道を歩いていると、所々細かな灰色の土が噴出していた。液状化現象の小規模なものだ。噴出した土の量は微量だが、かなり揺れたことがわかる。
川岸に葦を植えて、昔を再現しようとしている箇所がある。そこに5人前位の(何で食べる量なんや)エイが死んでいた。ボラが死んでいるのを隅田川で見かけたことはあったが、エイは初めてである。津波で水位が上がり、打ち上げられたのかもしれない。
より河口まで歩くと、タイルが落ちたり、基礎の一部が浮き上がったりした建物があった。小規模な液状化現象が見られる建物もある。しかし、それらは斑模様というか、少数だった。建物と地盤工事がしっかりしているかどうか、それが影響したのだろう。
東京の中心部でも、「東京の地震・続報」で書いたように、建物の一部が壊れた例がある。今日も、立派なビルなのに、窓ガラスがバリバリになっていて、緊急措置としてガムテープでガラスの落下を防いでいるのを見つけた。
東京を歩いていると感じるのは、欧米系の外人の姿が消えたことである。観光に来ず、住んでいる外人は本国に帰ったか、大阪方面に避難したか、自宅勤務かだろう。京都は依然として観光客がいるが、いずれ消滅するかもしれない。
東京行きの新幹線も少し異様さを感じた。大きなスーツケース持参の乗客が多かったことだ。親戚がいて、救援に駆けつけるのかもしれない。
東京に一泊したが、余震が多い。常に揺れている感じがして、長居したくないというのが本音である。
しかも、水道水に放射能の問題が生じた。風呂はともかく、歯磨きやウガイまでミネラルウォーターかと思うと、東南アジアに旅行した気分だ。外食の汁物(たとえばソバ、ウドン、吸い物)は安全なのか。そう心配しだすと、東南アジア未満になってしまう。外食屋が全部ミネラルウォーターを使って調理しているなんて、想像できない。ボトルが店先に山積みになっていそうなものの、そんな光景を見たことないからだ。
それに、日本産のミネラルウォーターだが、泉源がどこなのかも問題となる。そうそう、ペットボトル入りのお茶やコーヒー、それにビールなんかも製造地を調べないといけない。当分は関東以西の水だけを飲むのが安全かも、なんて思う。
2011/03/23