今日、新しく中国から来た学生と、以前からの学生をまじえ、研究室で朝から午後まで歓談した。毎年、この時期は学生が入れ替わる。でも、今年はいろんな出来事があり、何か特別なようだ。
大学院のゼミは16人いた。びっくりしたのが、そのうち2人(日本人)がインドで仕事をすると聞かされたことだ。インドの会社に就職するわけではなく、日本の就職先の都合でインドに行く。先日、東京のさる所で話していると、インド経済に対して疑問を差し挟む見解が強まっているとの話題があった。「日本の進出は世界の流れに出遅れる」という経験則がこのインドに対しても当てはまるのかどうか。卒業生のうち複数名がインドと聞くと、改めて日本の経営判断の真価が問われていると思ってしまう。
新しい学生は黒龍江省から来た。ロシアとの国境が近い。あこがれのアムール川(黒竜江)が流れている。誰が書いたものか忘れたが(今西錦司?)、黒竜江の支流、松花江を探検すると、一面の原野の中、大きな蚊が無数に飛ぶとの話しがあった。確かに北にいけば蚊が多い。ただし、動きはまたい(鈍い)ので、簡単には刺されない。写真はカムチャツカで写真を撮りながら短時間のうちに退治した蚊の山である。
どういうわけか京都への中国からの留学生は、山東省から北の出身者が多いのだが、私が受け持つ学生で黒龍江省は初めてである。黒龍江省の学生は日本での就職を希望している。かつて、交換留学で1年間日本に来たとき、日本での就職が決まりそうになっていたが、リーマンショックでダメになったらしい。良い先があればお願いしたいと思う。
2011/03/25