今春の卒業生が大文字山に登りたいというので、彼が東京に赴任する直前の今日、大学で待ち合わせて出掛けた。蹴上に下りたが、少し物足りなかったので、もう一度頂上を踏み、研究室に戻った。
朝は少し冷えたものの、日中は太陽がいっぱいの温かい一日だった。研究室で仕事をした後、北門で待ち合わせ、コンビニで昼食を仕入れ、銀閣寺の登山口から上がった。銀閣寺の裏にある湧き水には、原発騒動の中、水を汲む人が列をなしているかと思ったが、おばチャンが一人いただけだった。
大文字のミズナラの多くは枯れて伐採されてしまったものの、残った広葉樹は新芽を吹き始めていた。頂上には越冬したタテハチョウが日向ぼっこしていた(写真)。初春らしい山の風景である。頂上からの展望は霞んでいたが、うっすらと大峰まで見えた。
蹴上の上、日向神社まで下りて折り返し、社会人として必要な体力を獲得することを目標に、もう一度頂上を踏んだ。銀閣寺に下り、研究室に戻って喉を潤しがてら、明日に幸あれと乾杯した。
大学からの帰り、鴨川の桜が開花したのを確認した。家でニュースを観たところ、京都は今日が桜の開花日だったそうだ。いい一日だった。
2011/03/28